不信からは何も生まれない

 浦和レッズが昨日開催した「TALK ON TOGETHER」のテープ起こしテキストをこちらで拝見し(ありがとうございました)、浦議などに載っている反響を読むにつけ思うんだけど、なんかもう、「語る会」なんか止めちゃえばいいんじゃないかな。

 これじゃ、やっても意味ないよ。

 いづるがそう思う理由は、ネット上で多くの方々が開陳している考えとはちょっと違う。ちょっとどころか、まったく正反対の理由でそう思うわけなんだけど。

 会場に行ってないし、オフィシャルで公開している音声を聞いたわけでもないから、場の雰囲気は分からない。でも、大方の(と思われる)サポの反応はひどすぎるんじゃないか。

 浦議などについているコメントの大半は、クラブ側(社長、GM、監督)の批判に終始している。「3人とも言い訳ばっかり」「何の展望も示していないし」「で、なんで辞めないの」みたいな反応が圧倒的だ。

 でも、そうだろうか。こちらのテキストを読む限り、そんなことはないと思う。詳しくはリンク先にあるので繰り返さないけれども、3人とも誠心誠意、説明していると思うぞ。冷静に読めば、そういう評価があってもいい。

 ごく一部を抜き出してみると、3人はこう言っている。

 ・「なんでこんなに成績が悪いのか」という質問に、柱谷GMは「強化担当責任者としてお詫びしなければいけない」と率直に謝罪し、思うところを挙げた(①震災の影響で準備がうまくいかなかった②良いゲームをしているが、チャンスを決めきれない)。

 ・「現状、優勝どころか残留が目標じゃないか」という質問にも、率直に「優勝は難しい」と認めた。

 ・チームがめざすサッカーについては、守備でも攻撃でも主導権をとる「攻撃的サッカー」をめざしていることを明言し、フィンケ時代に足りなかった部分(ゴールをめざす推進力)を補強しようとしているという考えを説明した。

 ・ペトロ監督も「攻撃的なサッカーを継続する。主導権を握り、守備であればできるだけ前から守備をする、そういうサッカーを志向している」などと説明した。

 ・「選手の個性と戦術がミスマッチしているのではないか」という質問に対しては、GMが「そんなことはない」と明快に否定し、そう考える理由も挙げた(「監督が選手に要求しているのは非常にベーシックなことだ」)。

 ・社長はクラブのマネジメントについて、自分が考えている三つの観点を挙げた。実現可能と判断していた目標(優勝)にほど遠い現状であることは認め、そういう場合にどう対処するのかについての考えも明らかにした。

 こうやって見てみると、別に逃げも隠れもせず、思うところを普通に、それなりに具体的に語っていると思うけどな。「さっきから説明を聞いていても、さっぱり分からない」と言っていた人がいたけど、どうしてかなあ。これ以上どう言えばいいの?

 最初から不信感を持っているから、「説明」が「言い訳」「言い逃れ」に聞こえちゃうんじゃないかと思うんだよね。3人の説明を踏まえ、「そのサッカー、そのクラブ運営は実現できていないじゃないか」と質すならいい(その通りだと思うし)。「言っていることとやっていることがまったく違う」とか、「その考えには反対だ」と持論をぶつのも結構。でもね、まずは相手の話を聞かなくちゃ。「分からない」となじる前に、分かろうとしなきゃ耳には入ってこないよ。

 それと、浦和のサポは「ウイアーレッズ」を旨とするんじゃなかったのか。浦和を愛していることだけは間違いない監督に「辞めろ」と詰め寄った人がいたけれども、シーズン中に「はい辞めます」と言うわけないでしょ。こういう席で「辞めろ」などと口走っちゃう人は、浦和レッズの一員のつもりでいながら、いつの間にか外側に出ちゃっているんだと思うな、知らず知らずのうちに。拍手をした人はみんな同罪だ。

 今の浦和レッズで一番深刻なのは、どういう訳か多くのサポがそういう「気分」になっていることだと思うんだけど、違うだろうか。

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この記事へのコメント

salt
2011年09月08日 22:39
僕も会場にいましたが同様に感じました
不信感や不満が先に立ち
建設的な「何か」はサポからも感じる事が出来ませんでした。
人の話をしっかりと聞こうという最低限度の姿勢も感じられませんでした
不満は疑念は僕にも有り理解できるのですが・・・
こんな時だからこそ、建設的な事も必要だと思うのですが
いづる
2011年09月09日 12:20
 saltさん、コメント多謝です。「語る会」参加、おつかれさまでした。
 昨日届いた「浦和フットボールメルマガ」には、クラブ側は「リアクション」ばっかりでアクション(発信)がなかったとの評価が載っていました。時間的制約もあるのでしょうが、質問に答える前に、クラブ側の「所信表明」なり「基調演説」があれば、もうちょっと違う雰囲気になっていたかもしれないと。いずれにせよ、クラブ側もサポ側も、一緒になって考えるという基本姿勢が必要だと思いますね。
 ……と言っているうちに山形戦です。何か前向きな変化があればいいのですが。
star*red
2011年09月10日 09:33
クラブに対する不信感が高じて会に行かなかった者が言うのは説得力がないかもしれませんが、いづるさんはテキスト上の発言だけで見ているように思います。

オジェック、ゲルトとゴタゴタし、やっと、藤口前社長が長期的な視野で立て直そうと招請したフィンケは、たった2年で「成績」と「観客減少」で切られました。

個人的にはフィンケ監督に期待していたので、すごくがっかりしましたが、「ある程度土台はできたので、さらに上積みするには(勝ちきれない弱さを解消するには)監督を代える・・」というクラブに、そういう考え方もあるかと納得しようとしました。

しかし、なぜペトロだったのか。GMは「彼の試合は見ていない、でも、取得が難しいオランダのライセンスを持っているし、オランダはパスサッカーだから問題ない」と発言しました。(正確にはオフィシャルで確認してください。)

その挙句が現状です。成績と観客減が問題なら今年の方が酷い、「育成」ならフィンケの方がよほど結果も出していました。さらに遡れば、レッズというクラブは監督の平均在任期間が2年に満たない迷走クラブ・・・

08年の崩壊感、絶望感。小倉にいらしたいづるさんはご存じないでしょうが、フィンケの2年間の異様なフィンケバッシング・レッズバッシングに叩き潰された希望。

会場で不信感を叫ぶ人はまだいいのです。私はシーチケを更新せず、スタジアムからもフエイドアウトするところです。

いづる
2011年09月12日 19:26
 star*redさん、詳しいコメントありがとうございます。
 おっしゃることはとても良く分かります。ペトロを擁護しているこの私も、昨シーズンまではフィンケに期待していた一人ですので。
 この迷走にけりを付けるにはどうしたらいいか、今やだれも分からないんじゃないかと思うんですよね。クラブ側の人たちも、その時点でよかれと思った選択をしたのでしょうし。
 こういう時、どう対処すればすれよいのか。分かりやすい正解はないと思います。が、私たちサポとしては、フィンケをバッシングし、ペトロをバッシングし、クラブの経営陣もバッシングし……と当たり散らすことだけは避けたいと思う次第です。
 「ああ行ってみたい」と思えるホーム・埼スタの雰囲気がもう一度よみがえることを、ただひたすら望んでいます。
通りすがりの赤い戦士
2011年09月13日 03:48
リアクションじゃない攻撃的なサッカーに転換するには数年かかるし、一度舵を切ったんだからクラブもサポも覚悟しなきゃ。サポの声を恐れて、ころころと監督を取り替えてるようじゃだめだと思う。あの頃の埼スタは焦ったって簡単には取り戻せないけど、レッズサポは必ず戻ってくる。監督に就任した時のペトロのコメントを自分は信じてついていきたい。とりあえず、ペトロがあまりに可哀相。彼だってある意味被害者だと思う。
いづる
2011年09月16日 22:23
赤い戦士さま、コメント多謝です。返事が遅くなりましてすみません。
チームが迷走している時こそ、信じることが必要だと思います。フィンケを信じたようにペトロを信じる。そういう気持ちで残り試合に臨みたいものです。

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